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「奇人たちの晩餐会」

バカ万歳!

《あらすじ》
毎週水曜日にバカを集めて笑いものにしようという悪趣味な晩餐会が開かれていた。マッチ棒で建造物の模型を作るのが趣味な男ピニョンはそのユニークな性格から晩餐会に招待される。

ピニョンはバカではありません。おっちょこちょいなだけです。機転が利かず、物忘れがひどく、失敗ばかりしていますが、バカではありません。多少?の欠点があったとしても彼は思いやりのある温かい人間です。私は彼のような人間をバカとは呼べません。身近にいたら苛々するとは思いますが・・・。

しかし、私はピニョンのような人間が好きです。友達になりたいタイプの人間です。人間関係で一番大切なのは思いやりです。一見まともに見えたとしても、思いやりの無い人間は心から人に好かれることはないと思います。ブロシャンのような寂しい人がピニョンのような人間に出会えたことは幸運だったと思います。ピニョンがたくさんの災難を連れてきたとしても、ブロシャンのように屈折した人間にはピニョンくらい強烈なタイプの人間が必要な気がします。

大変テンポの良い映画です。全体的にかなり笑えます。しかし、ラストではガシッと心をつかまれます。ピニョンのような人間をバカと呼ぶならば、私はバカが大好きです。

奇人たちの晩餐会 リマスター版

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