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「スモーク」

なんて旨そうに吸うんだ!オーギー! つられて私も煙草を吸いすぎてしまいました。

《あらすじ》
煙草屋を営むオーギー。 今日も店にはオーギーを慕い、雑談を繰り広げる客で賑わっている。 そこに通う客の一人で作家のポール。 彼は銀行強盗事件で妻を亡くし、そのショックから思うように 作品を書くことが出来なくなっていた・・・。 オーギーとポールを中心として、人生の苦悩や喜び、切なさが 素敵なエピソードと共に描かれていく。

生きていれば、一つや二つ忘れられない不幸があるものです。その大きさは個人によって違うとは思いますが、不幸を乗り越えて生きていくというのは誰にとっても大変なもの。オーギーとポール、彼らに関わる人物達にとってもそれは同じ。

ヘビースモーカーの中年男二人が、煙草をふかしながら語り合う様子には、悲しさの中にも洒落っ気があり、心のしこりを抱える人間の美しい哀愁が漂います。どんなに悲しいことがあっても、時間と共に悲しい記憶は風化していくもの。煙草の煙が空気の中に溶けていくように・・・。

とても静かに淡々と話が進んでいく映画ですが、人物の心情がとても丁寧に描かれています。何気ないしぐさやふとした表情に表れる、その人物の気持ちが見ている人間の心にグサリと刺さってくるのです。

この映画は私が長年愛する映画の一つであります。ちょっと心が疲れたなぁと思ったときに見ると、不思議と癒される、私にとっての必需品です。とても粋な映画です。

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