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「シルミド」

ここまで心を熱くさせられると、余韻が消えていってしまうのが悔しい。

彼らは元々死刑囚、悪人だ。 戸籍を抹殺され、名前もなくなり、世間的に存在しない人間となった彼らは、金日成抹殺の為、精鋭部隊になるべく訓練される。

死刑囚というからには、許されない罪を犯してきた人達です。 殺されてもしかたがないのかもしれません。 しかし、彼らも人間、彼らを訓練してきた兵士達も人間。

「無事に帰って来れますよね」
「もちろんです。生きて帰るために死ぬほど苦労したんです」

元死刑囚の訓練兵が北朝鮮に向かう前夜、指導兵と交わした会話です。 3年もの年月を共に過ごしているうちに芽生えた情。 最後の決断を下す時、彼らは何を思ったのでしょうか?

命は平等であって欲しいと願いますが、実際はそうでないことが多いのではないかと思います。 元死刑囚だから、どんな扱いをしてもいい? それは、違いますよね。 何十人もの人間を簡単に殺せと言う国と彼らといったい何が違うと言うのでしょう? 罪が消えることは無いと思いますが、毎日死と隣り合わせの訓練生活を送ることで、彼らも自分達の過ちに気付き、人が死ぬということの恐ろしさを痛感したのではないでしょうか? 罪を償わせると言うのならば、もっと方法はあったはずです。 死刑よりも残酷な仕打ちを彼らは受けたのだから・・・。

忠誠心とは何なのか?
国と国は誰の為に争い合うのか?
命の尊さと人間としての尊厳、そして友情。

ラストシーンでの、軍曹の叫び声が耳から離れません。 一度は、見るべき映画だと思います。

シルミド / SILMIDO シルミド / SILMIDO

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2004/10/22
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