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「グッバイ、レーニン!」

ベルリンの壁崩壊がもたらした、ある家族の悲劇。 母親に対する息子の深い愛情。 思いやりとは何なのかを考えさせられました。

マザコンという言葉がありますが、 あれってすごく歪んだものという印象がありますよね。 大人に成りきれていない息子が母親に執着し続ける。 マザコンは本当の愛情ではなく、あくまで自分勝手な執着にすぎないと思うんです。 だから、嫌悪されるわけで・・・。

西側に行ったきり、戻らない父親。 社会主義と結婚した母親。 東西ドイツが統一されていくなかでの、母親の突然の病気。 母親が意識不明の間にベルリンの壁は崩壊する。 医師に「ショックを与えると命が危ない」と言われたことから、息子はベルリンの壁崩壊という事実をかたくなに隠そうとします。

息子の母親に対する愛情は本物です。 母親という人間をよく見ていなかったら、あそこまで母親の為に行動することはできなかったでしょう。 母親に大きな嘘をつくことにはなりましたが、相手の為の嘘というのもあるわけで・・・。

息子が母親に事実を告げようと決心してから作られた、一本のニセニュース番組を録画したビデオテープ。 それを家族そろって見るシーンが、一番印象に残っています。 母親が息子を見つめる表情。 互いに相手を思いやる。 それが顕著に現れていた、感動的なシーンでした。 お互いに真実を言わないことで、いい別れ方をしたんだなと思います。

ただ重いというだけでなく、笑いの要素もたくさん含まれています。 家族を取り巻く登場人物たちが、なんとも愉快です。 心に染み入る、いい映画でした。

グッバイ、レーニン! グッバイ、レーニン!

販売元:ビデオメーカー
発売日:2004/10/16
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