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「北の零年」

志乃のたくましさに比べ男達のなんと弱々しいことか。志乃の強さは超人並みです。自分が志乃だったとして、あんなふうに強く美しく生きることなんて私には出来ない。

《あらすじ》
幕府体制が終わり、明治政府に北海道移住を命じられた稲田家の人々。この地に新たなる国を作ろうと奮闘するが、寒さの厳しい北海道では淡路の作物は育たず、第二次移民を乗せた船が沈没してしまうなど不幸に見舞われる。それでも稲田家当主の到着を心待ちにし、懸命に働く人々。やっと到着した当主の口から告げられたのは廃藩置県という彼らにとってとても残酷な事実だった。当主に見放され希望を失いかける人々だったが、侍の象徴である髷を切り落としこの土地と運命を共にすることを誓い合う。


いざとなった時やはり頼りになるのは食べ物を作る農民です。武士の誇りなど何の役にも立ちません。うだうだと不満を漏らす武士達よりも北海道の厳しい自然に立ち向かい黙々と畑に向かい続ける農民の方がずっと立派です。

そして何よりも主役の志乃(吉永小百合)は凄い。打たれ強く、忍耐強く、そしてどんな時でもしなやかで美しい。女性として人間として完璧です。少なくとも私にとっては理想の女性です。私がそれを一番強く感じたのは5年後彼女の元に夫が帰ってきた時。夫が帰って来たと知るや作業着から着物に着替え身なりを整えて夫と対面する女らしさ。そして彼女を裏切った夫に対して怒りを顕にすることもなく、何とも言い難い失意に耐えながら夫を家族(夫は失踪中に別の女性と結婚していた)の元へ帰そうとする優しさと強さ。彼女のような妻を捨てた夫(渡辺謙)は大ばか者です。あれほどまでに自分を信じて尽くしてくれる人間をよく裏切れるなぁと別の意味で感心してしまいます。

ほとほと武士というのは恰好だけで情けないと思っていましたが、最後には武士の誇りを感じられる場面が見れて本当に良かった。しかし、何故だろう?見終わった後にうちの夫に対する怒りがふつふつと込み上げてきました。志乃の苦労に比べれば私が感じているストレスなど無いものに等しいのですが・・・やはり私は志乃のように到底なれそうにもありません。

北の零年 通常版 北の零年 通常版

販売元:東映
発売日:2005/07/21
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