「男たちの大和/YAMATO」
あぁ、泣き疲れてしまった。。。なんだかんだとずっと泣いていたので、見終わった私の目は真っ赤っか。「ママ、目が真っ赤だよ。悲しいの?」とお昼寝から起きてきた娘に心配されてしまいました。超久しぶりの更新です。
《作品内容》
第二次大戦時。世界最大の戦艦“大和”と運命を共にした乗組員と彼らを取り巻く人々の物語。
私は何故、あんなにも泣いてしまったのだろう?どうして、こんなにも胸が苦しいのか?
人が死ぬことが悲しいのか、国の為、大切な人の為に命をかける人間の姿が切ないのか。この時代の悲しみ・苦しみの一欠けらも理解できない私がいったい何に反応しているのか、それが分からない。きっと、私の流した涙にたいした意味などないのだ。人の命の重さとか思いとか、そんなに簡単に理解できるわけがない。
この映画を見ていて、母親たちの姿がとても印象に残った。危険な場所へ、殺し合いをしに行くと分かっていながら息子を送り出す母親たち。『もし、自分だったら?』と考えた時、回りに非難されても、それによって命を脅かすような事態になっても、絶対に戦地へ自分の子供は行かせない!と最初はそう思った。でも、本当にそうだろうか?そうすることが私に出来るのだろうか?おそらく、出来ないと思う。身を切られるような辛い思いをしながらも、私も息子を戦地へと送り出すのだろう。きっと、その時になったら“送り出す”ということの他に選択肢などないのだ。
つまり、体験したことの無い者が“戦争”というものを理解することは出来ないと思う。私が最初、『戦地へ息子を送り出すことなんて絶対に出来ない』と安易に思ったように、どんな悲惨な過去を見せられたところで自分の見方でしかそれを理解することが出来ないからだ。何故、戦争をしてはいけないのか?そこにどんな悲劇が待ち受けているのか?本当のところは何も分かってはいないのだ。でも、“戦争=恐ろしいこと”という考えは漠然と心の奥底に存在していて、何も分かっていないのに『戦争は悪いことだ。戦争は避けなければならないことだ』と意味も考えず念じている。そうすることしか、私には出来ないから。でも、世の中にはそう単純な人ばかりではない。だから戦争は終わらない。きっとそういう人たちは実際に“戦争”というものを体験し無い限り、自分が悲しい・辛い思いをしない限り『戦争は決してしてはいけないことなのだ』と考えることはないのだろう。
なんてことを考えながら見てました。重い・・・ずっしりと重い映画だった。
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男たちの大和 / YAMATO 販売元:東映 |
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